◎保育園を取り巻く環境待機児童問題解消へ認可保育園の挑戦続く
全国の認可保育園の待機児童4万6000人
認可保育園の待機児童は全国で4万6000人(2011年秋時点)を超え、解消に向け都市部での保育園の新設が進んでいます。今春の認可園の開設だけで、東京都内で50園、横浜市で49園、名古屋市で10園、大阪市は2園に上ります。
◎保育士確保が追いつかず
認可園を開設するには、子供の年齢と人数に応じて、保育士を配置しなければなりません。待機児童全体の8割を占める3歳児未満を受け入れる認可園の場合、0歳児なら3人に対して保育士を1人以上、1~2歳児なら6人に対して保育士1人以上の配置が必要です。 4~5歳児なら30人に1人でいいのですが、待機児童の多い3歳児未満を対象とすると、その分、人手が要るわけです。したがって、保育士を確保できなければ施設は増やせません。
◎2017年度には保育士7万人不足
政府は3歳未満の子供の保育所の利用者を現在の86万人から2017年度時点で122万人に増やす計画を掲げています。しかし、保育拡充のカギとなる保育士の離職者が多いのが大きな問題点です。これは、仕事内容が厳しいのにひきかえ、賃金が低いためです。その結果、厚生労働省の試算によると、2017年度で保育士は7万人以上不足する見込みです。
◎千里山地区の私立保育園
4月に開園した「千里山キッズ」
社会福祉法人 耀き福祉会が運営する保育園「千里山キッズ」は、今年4月千里山竹園1丁目に開園しました。開園間もないこともあって、90名の定員に対し、7月1日現在、20名の先生で64名の児童を預かっています。
◎園児にとって保育園はもうひとつの家族
「千里山キッズ」の中谷敬子理事長兼園長は、長い時間を過ごす保育園を、家庭と同じくらい子供に影響を与えるところとし、「家庭とともに、もうひとつの家族となり、家庭と職員と力を合わせ、大切な命を温かく育み、一人ひとりが自分らしく輝いて、幸せな人生の主人公になってほしいと願っています」と保育園開園の弁を語っています。
◎保育理念は夢・希望を持ち、社会に貢献できる子供たちの育成
千里山キッズの保育理念は「夢や希望を持ち、自分らしく輝いて、心豊かに逞しく自立し、社会に貢献できる幸せな子供たちを育てる」ことです。 これは、元親業インストラクターで、17年間の幼児園経営の経験を経て、この間に培われた中谷理事長兼園長の熱い思いを反映した姿勢でもあります。
◎ゼロ歳から外国人先生の英語を遊びの中で吸収できる環境を提供
千里山キッズの教育の特色は、①英語教育 ②心の教育 ③社会性の教育-の3点です。
中でも一番目の英語教育は出色です。ゼロ歳から最新のテクノロジーと外国人先生とで日常的に、英語が遊びの中から自然に吸収できる環境を提供する点が最大の特徴でしょう。
◎施設の概要・運営
・施設構造 鉄筋コンクリート造3階建て
・敷地面積 517.84平方㍍
・建築面積 271.04平方㍍
・延床面積 772.48平方㍍
◎定員 90名(0歳9人、1歳12人、2・3・4歳各17人、5歳18人)
・入園年齢 生後2カ月~就学前
・休園日 日曜日、祝日、年末年始
・開園時間 7:00~19:00(延長保育含む)
◎年間行事予定
4月 入園式 English opening event
5月 内科検診、子供の日
6月 歯科検診
7月 プール開き、七夕まつり
8月 夏祭り
9月 敬老の集い、参観会
10月 運動会、内科検診,Halloween
11月 秋の遠足
12月 Christmas、おもちつき
1月 お正月
2月 節分、生活発表会
3月 ひな祭り、お別れ会、卒園式
このほか、毎月の行事としてお誕生会、身体測定、避難訓練などが行われています。
*「千里山キッズ」の詳細は、http://www.senriyamakids.com まで。